1993年1月31日
鈴木雅明
【鈴木雅明 プロフィール】
神戸生まれ。12歳から教会のオルガニストを勤める。東京芸術大学作曲科に進んでからは、故矢代秋雄に師事.卒業後同大学院オルガン科では広野嗣雄に師事、鍋島元子の主宰する古楽研究会でチェンバロを学んだ。1979年アムステルダムのスウエーリンク音楽院に進み、チェンバロを名手トン・コープマンに、オルガンをビー・ケーについて学んだ。同学院を、チェンバロとオルガンのソリスト・デイプロマを得て卒業。1980年ブリエージュ国際チェンバロ・コンクール(通奏低音部門)で第2位、1982年同オルガン・コンクールでは第3位入賞。その後、デュイスブルグ音楽大学(ドイツ)講師、松陰女子学院大学(神戸)助教授を経て、1990年3月から は、東京芸術大学助教授として、オルガンとチェンバロの指導にあたっている。松陰女子学院大学時代には特別に音響設計されたチャペルで、マルク・ガルニエ製作によるフランス・クラシック・オルガンを使用して、意欲的なコンサート・シリーズを企画した.また全頃各地でチェンバロやオルガンのソリストとして活躍する一方、最近では、オリジナル楽器アンサンブルと、合唱周《バッハ・コレギウム・ジャパン》を結成、自ら指揮して[J.S.バッハ:教会カンタータ全曲シリーズ]をスタートするなど幅広い活動を行っている。鈴木氏は、オランダ、ドイツ、フランスを中心とするヨーロッパ各地でも毎年コンサート・ツアーを行っている。1986年ハーレム・オルガン音楽祭でのリサイタルでは、「オルガンを知り早くした生気溢れる雄大な演奏」と市場で絶賛された。1989年夏には、オランダ・ハーレムの聖バーボ教会、インスブルッグの宮廷礼拝堂を始めとする8つの歴史的名器オルガンによるリサイタルツアーを行い、各地で好評を博している。

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